そこで、人が交流する場として、このエリアをメインにフィーチャーしようと、食・文化・資源を活用して交流できるようなプロジェクトを立ち上げてみてはどうか？という話になったのです。
そんな時、とあるハーブ・ガーデンの存在を知りました。
姫路市の香寺（こうでら）町という場所で、国内最大級のカモミール畑あがり、様々なハーブを育てているところでした。
それが香寺ハーブ・ガーデンです。
しかも、農薬を使わず出来るだけ自然に近い状態で育て、石油系原料、保存料などの添加物や防腐剤を使用しないオーガニック。
収穫してできるだけ早く、鮮度の高い状態ですぐに蒸留するノウハウを持っていました。
ハーブというと輸入物のイメージかもしれませんが、香寺ハーブ・ガーデンさんは、35年前から研究型ハーブ園として、アロマを作るだけでなく機能をどうやって引き出すか、というところまで考えて植物の研究をしています。
大根から植物由来のタンパク質を取り出す技術を編み出し、冷凍しても分離しない不凍タンパク質を見つけ、すでに私たちの食品にその技術が応用され知らないうちに利用していたりします。
また、有機栽培によるハーブや野菜などを使った食事の医療分野での応用や、地元の限界集落をもっと活性化しようと、スポーツと温泉とハーブのまち、季節の花の種を蒔き四季を通じて花が楽しめる田舎まちをつくるという取り組みなど、様々な功績をあげています。
広島県竹原市には、竹林がたくさんあって、江戸時代から竹取物語、かぐや姫伝説ゆかりの地の一つ。
日本初のスコッチ・ウイスキーを造った竹鶴正孝の名字の竹鶴も、家の裏にあった竹林に鶴が巣を作ったことから由来していうるというほど。
竹の表面には白い粉がみられます。筍が一日に数十センチも伸びるその正体がこの白い粉で、乳酸菌です。
この竹の乳酸菌を活用すれば新しいハーブの化粧品ができるということでこれを活用して、早速、オイルや、化粧水を作りました。
竹を切ってから3日以内に工場に運んで最適な粒子にして、数日置くと竹自身の持つ乳酸菌でお酒のように醗酵してゆきます。
その後、姫路市の夢前水系の天然水で蒸留をし、竹から得られた芳香蒸留水（ハーブ・ウォーター）と精油（エッセンシャルオイル）を抽出します。
より良いエッセンスをできる限り早くお届けするため、香寺ハーブ・ガーデンでは最適な状態で商品に落とし込めているところが魅力です。
また、他にも色々な取り組みを進めていこうとしています。
静岡の標高６５０メートルの秘境のお茶農園とのコラボや、北海道ニセコの植物を使ったコラボなど、「聞いたことはあるけれど、普段なかなか行くことはできないし、よく知らないよね」というエリアとコラボレーションしていき、地方の良さを知ってもらい、その地方を元気にすることがコンセプトです。
このように、普段はあまり知られていない地方から、ひっそりと「いいもの」を伝えていきたいと考えています。
ぜひ「せとうち」発の、オーガニックコスメ使ってみてください。
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